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めっきノート

めっきに関する様々な豆知識・用語集です。

全て

はく離(はくり)

めっき層が素地又は下地からはがれること。

ハルセル(はるせる)

種々の電流密度における電極表面の状況を観察する特殊な形の電解槽。

バフ(ばふ)

布製又はその他の材料で造られた研磨輪。

バフ研磨(ばふけんま)

バフの周囲又は表面に研磨剤などをつけて研磨する方法。

バレル研磨(ばれるけんま)

容器の中に研磨石、水などとともにワークを入れ、ワークと研磨石との間に 相対的運動を与えてワークの表面の磨きやバリ取りをする方

パルスめっき(ぱるすめっき)

通常、平坦な直流電流でめっきを行うが、電流停止を繰り返す技法もある。
これを「パルスめっき」法と呼び、高電流密度を使いつつ、品質を低下させないという特徴がある。

引っかけ(ひっかけ)

被めっき物の支持及び通電のために用いる治具。

ひび割れ(ひびわれ)

腐食試験において、自然に発生した細かい網状模様の割れ。

ピット(ぴっと)

めっき面に生成される巨視的な穴。

ピンホール(ぴんほーる)

素地や下地層まで達するめっきの細孔。

PRめっき(ぴーあーるめっき)

めっき対象の物体の場所によって電流密度が異なるという問題に対処するため、
「PRめっき」法という電流を時々逆転させて流し、めっきの厚い部分から金属を電解液に再び戻す技法もある。
こうすると、でっぱった部分のめっきを厚くしすぎずに、へこみ部分にめっきできる。
これは、表面が粗い部品でも鏡面仕上げが必要な場合でも共通である。
PRめっき法では、反転電流密度は通常電流密度の3倍とし、反転パルス幅は通常パルス幅の4分の1未満とする。

pH(ぴーえっち)

水素イオン濃度の逆数の対数であって、めっき工程における溶液の酸度又はアルカリ度を表すために用いる。

フェロキシル試験(ふぇろしきるしけん)

試験紙をフェロシアン化カリウム、フェリシアン化カリウム及び塩化ナトリウムの混合溶液に浸し、めっき面にはり付けて、めっきのピンホールを調べる試験。

ふくれ(ふくれ)

めっき層の一部が素地や下地層と密着しながら浮いている状態。

筆めっき(ふでめっき)

密接に関連するプロセスとして「筆めっき法 (brush electroplating)」がある。
この場合、めっき金属イオンを含む電解液を浸した筆で、めっき対象の物体の一部または全体にめっきを施す。
筆めっき法で使う筆は、一般にステンレス鋼の電極本体に繊維性の素材を巻き付け、
電極がめっき対象の物体に直接触れないようにすると共に、その繊維に電解液を保持するようになっている。
これを低電圧の電源のプラス極に接続し、めっき対象の物体をマイナス極に接続する。
筆を電解液に浸し、めっき対象の物体にそれを塗るように動かし、めっきが均等に形成されるようにする。
筆はアノードとして作用するが、筆本体はめっき金属を含まないことが多い。
ただし、電解液の寿命を延ばすために、めっき金属を筆に使用する場合もある。
筆めっき法の利点は、装置が小型化できる点(電解槽を置く場所がなくとも電気めっきでき、
建築物の一部にめっきするなどの用途がある)、めっき防止材がほとんど不要な点、電解液が少なくて済む点などがある。
一方欠点は、作業者の技量に左右される点と厚いめっき層を形成できない点が挙げられる。