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めっきノート

めっきに関する様々な豆知識・用語集です。

か行

界面活性剤(かいめんかっせいざい)

表面張力を減少させ、ぬれをよくしたり、または乳化分散などの目的に用いられる物質。

化学研磨仕上げ(かがくけんましあげ)

材料の光輝面を得るため、化学研磨で仕上げたもの。
伸銅品で用いられる代表的研磨浴剤としては、キリンス浴(硝酸+硫酸+塩化水素+水)、過酸化水素浴(過酸化水素+水素+添加剤)がある。

化学めっき(かがくめっき)

金属又は非金属表面に金属を化学的に還元析出させる表面処理。

カチオン(かちおん)

正に帯電したイオン。陽イオンともいう。

活性化(かっせいか)

表面の不動態を破壊することを目的とする処理。

活性炭処理(かっせいたんしょり)

めっき浴中の有機不純物を吸着除去するために活性炭を用いる処理。

空電解処理(からでんかいしょり)

めっき浴の調整を目的とした電解処理。

緩衝剤(かんしょうざい)

めっき浴のpHの変化を防ぐために添加する物質。

外観試験(がいかんしけん)

めっき面の欠陥の有無を目視によって調べる試験。

カニゼンめっき(がにぜんめっき)

無電解ニッケルメッキの別称。
名前の通り、電気を使わないメッキ方法でメッキ後、熱処理を行うことにより非常に 硬い表面を得ることが出来る。
また穴の奥など通常メッキの付きにくい箇所にも メッキ液に接触していればメッキされるので複雑な形状の製品にも適している。

カニゼンメッキとは、日本カニゼン株式会社の無電解ニッケルめっきの商品名。
日本国内で最初に広まった無電解ニッケルめっきがカニゼンメッキであるため、俗に、無電解ニッケルめっきのことをカニゼンメッキと呼ぶ。

キャス試験(きゃすしけん)

塩化ナトリウム、酢酸及び塩化第二銅の混合溶液中の噴霧中に試料を暴露させ、耐食性を調べる試験。

キリンス処理(きりんすしょり)

銅材に多用される酸洗処理で、非常に綺麗な表面を得ることが出来る。
通常、硝酸をベースとした強酸の混合液へ浸せき、汚れた表面を溶解し新しい 銅表面を露出させ光沢を得ます。
処理の際、多量の窒素酸化物が発生するため処理は減る方向にあります。

キレート剤(きれーとざい)

金属イオンに配位して、環状構造をもつ錯化合物(キレート化合物)を造る化学物質。

曇り(くもり)

光沢めっきにおいて光沢の乏しいめっき。めっき条件が悪いか、浴に不純物が混入している場合に生じる。

クリープ(くりーぷ)

一般に、物体に力 (塑性変形応力よりも大きい力) を加えると、物体は変形してしまうが、
その力よりも小さい一定の力を加えた時に生じる変形の内、時間の経過とともに徐々に変形する現象のこと。
高温度になる程この現象が顕著になる。