めっき匠の技BLOG

2015.7.15(Wed)

アルミへのめっき

今回は、アルミニウム合金へのめっきに欠かせないジンケート処理ラインをご紹介します。



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アルミニウム合金は非常に活性の強い金属なので、空気中で酸化皮膜を形成し易く、
直接めっきすることができません。


そこで、素材とめっき皮膜の密着性を良くするために、前処理としてジンケート処理が
必要不可欠となります。



ジンケート処理では、素材のアルミニウムを亜鉛に置換反応させ素材表面に亜鉛皮膜を形成します。


亜鉛置換を行い、一度亜鉛を剥離し、再度亜鉛置換をするというダブルジンケートを行うことで
緻密な亜鉛皮膜を形成し、次工程のめっきへと進みます。



続いて無電解ニッケルめっきを行い、先ほどの亜鉛皮膜をニッケル皮膜へと置換させます。


その後、仕上げめっきとして銅、スズ、ニッケル、銀、金などのめっきを施すことが可能です。

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