めっき匠の技BLOG

2012.7.23(Mon)

言葉の由来

メッキってカタカナで書いてあったり、ひらがなや漢字で書かれたりしているけど、
実際のところどれが正しいのか疑問に思ってきたので、
ちょいと調べてみました。
一般的にはカタカナで「メッキ」と記載されていることが多いため、外来語のように思われがち。
しかーし、実ぱ“滅金”という純粋な日本語であ~る。
太古のメッキ技術は主として金や銀を水銀に入れて溶融、
その溶液中に被加工物を入れるか、または溶液を被加工物に塗り、
たいまつであぶり被加工物の表面に金や銀を析出するという方法で行なっていたんです。
このため水銀中で金銀が溶解して原型をとどめなくなるところから
「金が滅する」 つまり
“滅金”
と呼ばれたそうじゃ。
後世になって「鍍金」という字をつかうようになり、さらに漢字制限で「鍍」が使えなくなって、
カナ文字の“メッキ”が幅をきかすようになったんだそーです。
最初は滅金「めっきん」とよんでいたが、途中で鍍金「ときん」となり、
ふたたび漢字制限でメッキンという表し方と呼び方になり、
さらにメッキとなったみたい。
ちなみに、PCで「めっき」と入力して変換すると・・・、
1 メッキ
2 鍍金
3 めっき
って感じで変換されるのですが、
「鍍」←この漢字を漢字辞書で調べると、「ト、メッキ」って出てきます。
常用漢字ではありませんが、どうやら漢字的には「鍍金」(めっき)ではなく、「鍍」(めっき)が正解みたい
まぁ、日常で使うには馴染みやすい「メッキ」もしくは「めっき」がいいのかなぁ

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